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大野修平
(シャンソン評論家)

"Musique à tout va " (「この歌にのせて」)
 
”シャンソンの貴婦人”エディット・ピアフが晩年に見出した作曲家、フランシス・レイ。彼が1962年に書いた曲の邦題を拙文のタイトルにした。直訳すると「留まるところを知らない音楽」。
聴いてスッと頭に入るメロディーが適度に繰り返され、ピアフが歌う。覚えやすいレイの音楽の特徴は、キャリア初期から備わっていた。ピアフは彼に確信を持って言った。「あんたはいつか世界中を駆け巡る作品を書くでしょう」。
その予言は的中する。クロード・ルルーシュ監督映画『男と女』のテーマがそれだ。ブラジルで現地の音楽に魅了されたピエール・バルーとの出会いでレイの才能はさらに花開く。バルーがフランス語で書いた歌詞がボサノヴァのフレーヴァーをまとい、映画を飾った。ヴォーカルは女性歌手ニコル・クロワジーユとピエール・バルー自身で、文字通り世界的なヒットとなった。その後の活躍ぶりは言うまでもない。
今年はエディット・ピアフ没後60年に当たる。彼女もフランシス・レイの成功をを喜んでいることだろう。


Francis Lai Orchestra
Japan Tour 2023
「Francis Lai Story」

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