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松井五郎
(作詞家)

好きな映画を訊かれると、迷わず答える一本がある。クロード・ルルーシュの「男と女」だ。はじめて観たのは中学生の頃だったか。描かれている男女の心の機微までは理解できていなかったかもしれないが、その映像体験は強烈に印象に残った。その一番の理由は音楽だった。フランシス・レイという名前が心に深く刻まれた。そのキャリアを追うように彼の音源を聴き漁った。観ていない映画のサントラも、まるで映像が見えてくるような旋律は、他の作曲家と一線を画した。時に映画の内容が多少凡庸でも、彼の音楽はドラマを引き立てる。
僕は数年前から洋楽の日本語歌詞を多く作っているのだが、フランシス・レイの曲にもチャレンジした。歌詞のあるものは元歌詞になるべく忠実に、更に聴感上聴きやすいような日本語歌詞を書いた。作詞家として改めてフランシス・レイのメロディに接してみると、日本人の琴線に触れる部分が多くあると感じた。RomanticでSentimentalで、邦楽に近い湿度がある。メロディの中にいる主人公の輪郭が見えてくる。
今回の日本ツアーでは未発表曲の世界初披露もあると言う。まだ知らないフランシス・レイを耳にすることができるのが楽しみでしかたない。


Francis Lai Orchestra
Japan Tour 2023
「Francis Lai Story」

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