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出口美保 
(シャンソン歌手、シャンソニエ「ジルベール・ベコー」店主)

一度聴いたら忘れられない『男と女』のダバダバダ…は、私にとっては時代の変わり目を伝えてくれる音楽でした。私は大戦前の1937年生まれ。大阪大空襲で四天王寺の五重塔が崩れ落ちいった時の轟音と地響きは、今でも生々しく身体に蘇ってきます。戦後は生きることに必死。けれどいつしか暮らしにゆとりや文化が漂い始め、女性たちも外に出始め、気がつくと世の中は明らかに変わっていました。それが『男と女』の頃。私が思いがけなくシャンソン歌手として歩み始めたのは、それから間もなくしてのことです。1960年代はシャンソンの黄金期。戦前からの情緒に、変化を切望するパワーと様々な音楽スタイルが息づき、ベコーにブレル、グレコ、バルバラといった巨匠たちの才がうねりのように華開きました。その一端を担っていたのがフランシス・レイです。今度のコンサートが、その時代の音楽の煌めきに再び気づく機会になってくれたら嬉しく思います。


Francis Lai Orchestra
Japan Tour 2023
「Francis Lai Story」

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